若いうちは知らない事の方が多いのだから虚勢を張らず、知らない事を学ばせて頂くという姿勢で一つずつ仕事の成果を積み上げる事が大事である、という事を教えて頂きました。
また、輪読の中では「虚勢」に焦点をあて、色々な角度から深く掘り下げて語り合えました。
・自分では理解したつもりが実は間違っている事もある
入社して間もない社員の場合「理解している事」と「理解していない事」の区別がしっかり出来ず、意図していない形で虚勢を張ったような状態になってしまう事があります。
このように意図しない虚勢についての注意も必要だと思います、という話が出て参りました。
理解しているつもりが実は間違っていたという事は、新人等に特に起きやすい事だと思います。
このような場合、相手の要求をしっかりと掴む力が重要になってくるのではないでしょうか。
・チャレンジ精神という意味での多少の虚勢は必要だと思う
あるメンバーからは「虚勢を張らない事はもちろん大事です。ですが、チャレンジ精神という意味での多少の虚勢は必要になるのではないでしょうか」という話がありました。
確かに虚勢を恐れ、全ての事を「知りません」「分かりません」としてしまっては相手に「何も出来ないな」という印象を持たれて終わってしまいます。
「自分なら出来るはず!やってみたい!」というチャレンジ精神は忘れてはいけないと思います。
前向きな気持ちから生まれる身の丈にあった多少の虚勢は、非常に大切な事ではないでしょうか。
・チャレンジと虚勢は違うもの。チャレンジする姿勢こそが大事
前述に出て参りました、チャレンジ精神から生まれる虚勢という話についてチャレンジ精神と虚勢は分けて考えた方が良いのではないでしょうか、という意見も出て参りました。
虚勢を張るとは「自分では出来もしないのに、できると言って自分を良く見せようとする行為」です。
それと異なり、チャレンジ精神とは「是非自分でやってみたい」という意欲の表れです。
このチャレンジ精神という姿勢こそが大事で、虚勢とは別物として考える方が良いのかもしれません。
チャレンジする姿勢を相手に伝える事は、大いに行って良い行動なのではないでしょうか。
・知らない事、分からない事の伝え方一つでも与える印象は大きく違う
知らない事や分からない事には、これから経験を重ねて行く中でも必ず直面すると思います。
その際にただ「知らない」と相手に伝えるのではなく、自分がその事に対して知っている事が少しでもあるのであれば、その部分を相手に伝える事も重要だと思います。
「知らない部分」と「知っている部分」を正確に伝える事が出来れば、同じ「知らない」という状況にあっても相手の持つ印象や評価というものが大きく変わって来るのではないでしょうか。
また、相手に自分の立ち位置を的確に伝える事にも繋がってくるのでは思います。
・チャレンジできる仕事環境も考えなければならない
あるリーダーから、上司からの目線として、「上司はただ部下に仕事を丸投げにするのではなく、力量を見据えて無理しすぎない「一段上の仕事」位までを任せる気配りや配慮が必要であり、また、ミスをカバーできる体制を整えておく事も必要ではないでしょうか」という意見を頂きました。
この事から分かるように、上司は私たち部下の事を十分に考えて仕事を任せてくれています。
目の前の仕事も、一段階上の仕事へ挑戦できるようにと配慮して頂いた仕事なのだ、と考えて与えられた仕事に全力で臨み一歩ずつ結果を出す事が大事なのだと改めて気付かされる話でした。
このように「虚勢」という行為一つをとっても、輪読により違った角度で読み解いていくと様々な捉え方ができるのだと思いました。
その中でも共通して感じていた事は「虚勢を張らない事は大事だが、同時にチャレンジする気持ちを見失ってはいけない」という事です。
入社して間もない新人や経験の浅い社員は、知らない事により多く直面する事と思います。
そんな時に虚勢を張らず、上司や諸先輩方に学ばせて頂こう、という気持ちで目の前の仕事にチャレンジしていく事が最も重要な事なのだと思います。
この時期(部下という立場)の貴重な体験や経験を活かして自分を磨き上げて行けば、いずれ入ってくる後輩や部下に対しても多くの事を伝えられ、部下の目線を持った頼りがいのある存在になれるのではないでしょうか。
yujin
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